中国政府によるZEROコロナ政策が緩和されたのは良かったのだが、不覚にも自身がコロナに感染してしまった。感染力の強いオミクロン株の猛威たるや恐るべし、別に油断などしていない、マスク着用や他人との濃厚接触に気をつけていたものの、あっという間の感染だった。
日曜日の晩、NHK大河ドラマの最終回を看ながらの夕食、身体の異変に気がついたのが最初だ。熱は上がっていないし、食欲もあって普通、何が変かって「関節の痛み」それも遠くの方で痛むような鈍い違和感、そうかと言って「怠さ」はない、「もしや陽性?」と脳裏をよぎるも、この日はこのまま就寝。
実はちょうど夕食前に、家の近所でPCR検査を既に済ませていた、翌朝の様子で出社するかどうかを考えることにした。
翌朝、昨夜の関節の痛みが増した感じ、体温は平熱、咳も無いし、頭痛も無い、前日のPCR検査をスマフォで確認するも、検査中(結果待ち)
「今日は、一日様子を見よう」会社を休み、在宅勤務にした。
この日は、昼間は在宅勤務、寝る頃になって熱が上がってきた 37.4℃と微熱、いわゆる風邪症状、PCRの結果はまだのようだが、これはヤバイかも、、、
火曜日の朝、37.2℃と微熱、関節の痛み、そして怠さと喉の痛み。
スマフォに日曜日に受けたPCR検査結果が出た「陰性GREEN表示だ」???あれ?
これはどう見てもコロナ症状と思うのだが、以前配られた抗原検査キットの残りがあったことを思い出した、「CとT両方に線(陽性反応)、これは間違いない」
不思議と咳が出始める。病は気から? いや違う、「陽性反応・感染」と捉えるべきだ。
そこで考えた、以前のルールなら、上海の我が家(アパート)の住民委員さんに届出ルールだろうが、方針転換で先週頃から政府筋のコロナ管理はされていない。じゃあ検査場に行ってもう一度検査? いや、その必要も無いだろう(検査の義務も解かれている)のだ。
今まで、馬鹿みたいにZEROコロナ政策に従ってきたが、方針転換された今なのだ、今度は転換された方針に従うのが筋だろう。届け出義務も無ければ、野戦病院のような隔離病棟に連れて行かれる事も無い、防護服を着た人達が家にドカドカ入りこんで、勝手に家財道具全体に消毒剤をぶっかけるなんて事も無い(数週間前までは普通に行われていた光景だ)
自宅療養に徹することにしよう(幸い日曜の晩以降、外部接触者もいないのだから我ながら好判断だった)
そもそも、病院に行ったところで、中国には新型コロナの薬など無い。病院に行くかどうか?の判断基準を自己設定「41℃以上の高熱、痙攣や嘔吐、食欲不振が続く、ひどい下痢」どれも該当しないのだから、病院に行く理由も無い、ひたすら自宅療養、自己治癒による回復しかないのだと思う。
今月内の外出スケジュールを全てキャンセルさせて頂き、しばらくは自宅療養しながらリモートワークだ。
私の場合、熱は最高でも38.0℃まで、それ以上は上がることもなく、水曜日をピークに回復へと向かってくれた「比較的に軽度で済んだ?」かどうかは分からないが、帰国した際にファイザー製ワクチンを日本で3回受け、最後の接種が今年の6月だったので、免疫が切れる頃だったことと、最近の上海はあっちこっちでクラスターが起こっているらしい、何処かでウィルスを拾ってしまったのだと思う。
ワクチンが有効なのかどうか?や、受けたことによる効果は医療専門家ではないので判断を避けるが、今回実際に感染したことによって免疫はついたのでしょうから、前向きに捉えたい。
新型コロナに翻弄されて3年、今年に入って世界の各地で集団免疫を築き始めたエリアから自由往来が戻ってきているように思う。中国もやっと方針を変えつつあるが、まだしばらくは混乱が予想され、今後の動向を注視しながらの行動となる。来年こそは、脱コロナの明るい年になることを願ってやまない。