洗浄剤をリサイクルして使うための「蒸留再生機」、機械の調子が悪いというので、様子を見に客先訪問でした。この手のトラブルは経験上、故障というより、汚れが原因の事が多いのだ。
問題は無事解決!さて最近思うこと、私どもの洗浄剤や洗浄機は、電子・電気・機械部品等の製造工場が取引先となる。世界の工場と言われる中国の生産拠点工場に出入りをさせて頂いておりますが、最近感じることは、労働者(労働作業者)の年齢が上がっている傾向を年々感じる。もちろん自分自身も年を重ねてはきたものの、約20年前に中国に来た頃に現場に入った風景と、最近の生産現場の労働者風景を比べると、働く方々の年齢層が上がっているなぁと感じる。こちらのお客様とは、2008年からのお取引関係、担当者の方も、そして生産現場の周囲の皆さんもお互い年をとったなと、メンテナンス後に機械の確認をしながら、ふと思った。
日本の生産現場の高齢化を心配される話をよく聞くが、いや中国も日本のパターンに似てきていないか?この先、日本も、そして中国も、ものづくり現場はどうなっていくのか?自動化、機械化への置き換えとは別に、人手作業の職人技は、まだまだ現場にたくさんあって、そこにはとても重要なノウハウが詰まっていると思う。
実は、洗浄機のメンテナンスもそうなのだ。自称「洗浄機ドクター」の私、現場に行って、不具合を語ってくれない機械達といつも向き合うのだが、まず担当者から症状をヒアリング、温度表示や真空度の計器類のチェック、廃液の色や具合も見る、病院の診察に例えれば、検温して検便をとるといった具合でしょうか、私たちメカ屋は人命とは直結しないまでも、「生産を止められない」というような客先からのプレッシャーは若干感じながらの奮闘なのだ、今日も一件落着!