炭化水素洗浄 メリット・デメリット

HYDROCARBON CLEAN MERIT & DEMERIT

炭化水素系洗浄・水系洗浄の比較

一般的な炭化水素系洗浄の行程

一般的な炭化水素系 3槽洗浄工程

一般的な炭化水素系3槽 洗浄工程

一般的な水系洗浄の工程

一般的な水系 5槽洗浄工程

一般的な水系5槽 洗浄工程

炭化水素系・水系の比較

炭化水素系・水系の比較まとめ

   一般的 炭化水素系 洗浄工程  一般的 水系 洗浄工程  
洗浄槽の構造

「洗浄1+洗浄2+乾燥」

3槽構造

「洗浄+プレリンス+リンス+乾燥」

5槽以上

リンス槽    水のリンス不要 水すすぎは必須、場合により純水等も必要
乾燥槽の構造

・減圧ベーパー+真空乾燥

・熱風乾燥  等

・熱風乾燥

・熱風乾燥+真空乾燥  等

蒸留再生 蒸留再生可能な洗浄剤が多い ほとんどの洗浄剤が蒸留再生不可
廃水・廃液

廃水は無し、廃液は蒸留再生機から少量有り

(産廃処理費用は上昇傾向)

廃水・廃液、ある程度はでる

(産廃処理費用は上昇傾向)

消防法の適用* 引火点にもよるが、適用される物が多い 適用される物は、ほとんど無い
 VOC規制 *   

日本:VOC定義は該当するが、使用設備の開口部が5㎡以下は対象外

中国:VOC定義は該当するが、基準値以下の物は特例が無ければ使用可能

適用される物は、少ない
(水系洗剤も該当する成分が一部あるので要確認)
 備考  

油系加工油等、汚れ対象が油系に向いているが、水置換剤を用いれば、水溶性の汚れも対応可能。  

⇨ 従って、油系・水系とも対応可能

水溶性加工油等、汚れ対象が水系に向いているが、油系加工油も洗剤や廃水負荷はかかるが、対応可能。

⇨ 従って、油系・水系とも対応可能

* お使い頂く地域によって、消防を強化される地域もあれば、湖や河川汚染防止の観点から廃水規制を強化されている地域もあります。備考欄に記載しましたように、一般的にはどちらの洗浄方法も、それぞれに一長一短メリット、デメリットを持ち合わせながらも、洗浄は出来ると考えます。地域による特例的規制がある場合は、まず法令を御確認いただき、洗浄方法を決めていくのがよいかと思います。

* VOCの定義と規制基準は、ご使用になる地域ごとに異なりますので、御確認ください。

 日本:洗浄剤が空気に接する面の面積が5㎡以上の洗浄施設は該当

 中国:「中华人民共和国 国家标准 GB38508-2020」による

 水基清洗剤(水性洗浄剤):≦50g/L 半基清洗剤(半水性洗浄剤):≦300g/L 有机溶剤清洗剤(有機溶剤洗浄剤):≦900g/L

炭化水素系のメリット

どちらかと言うと、炭化水素をお薦めする理由

☞ ・従来型3槽プロセス「洗浄1+洗浄2+ベーパー/乾燥」の類似プロセスが組める。
  ・水すすぎが不要(水系は必須・・・廃水が出る)
  ・蒸留再生機で洗浄液のリサイクルができる(洗浄剤消耗量軽減・洗浄液の濃度管理)
  ・洗浄設備の省設置スペース、液管理の手間や管理が容易
  ・電気代や洗浄剤購入費、廃液や廃水処理等ランニングコストも炭化水素が優位!
☞ 更に「炭化水素系」が好まれる要因として
  ・洗浄対象部品が錆や腐食や変色が起こりにくい
  ・乾燥時のシミが目立ちにくい(水は乾燥後のウォーターマークができやすい)
  ・乾燥時間、乾燥タクトが、水系より炭化水素系は短くできる
という事からも、炭化水素系に優位性があると言える。

炭化水素系のメリット まとめ

 ・槽数が少ない。(従来の3槽型と同等のフローが組める)
 ・乾燥ジミが出来にくい。(水のようなウォーターマークが出来ない)
 ・錆にくい。
 ・廃水処理不要。 (但し、廃油は出るが同じ油系の為、処理が容易)
 ・蒸留再生可能。 (洗浄剤のリサイクルが可能)
 ・液管理が容易。 (蒸留再生機を使えば濃度も自動管理出来る)
 ・乾燥時間短縮。 (水系より、炭化水素系の方が乾燥時間が短縮出来る)
 ・液使用量が少ない。(揮発ロス、自然蒸発ロスがほとんど無し)

 炭化水素系洗浄は、メッリトが多い。

炭化水素系のデメリット

1)引火の恐れ。  ⇨ 洗浄機やシステムで対応可能(温度管理、防爆構造など)
2)乾燥性の問題。 ⇨ 洗浄機やシステムで対応可能(真空、熱風、吸引など)
3)VOCへの懸念。 ⇨ 弊社御提案洗浄剤は全て基準値以内

※VOCの定義と規制基準は、ご使用になる地域ごとに異なりますので、御確認ください。

 日本:洗浄剤が空気に接する面の面積が5㎡以上の洗浄施設は該当

 中国:「中华人民共和国 国家标准 GB38508-2020」による

水基清洗剤(水性洗浄剤):≦50g/L  半基清洗剤(半水性洗浄剤):≦300g/L  有机溶剤清洗剤(有機溶剤洗浄剤):≦900g/L

弊社ラインナップ洗浄剤は、全てこの基準値以下の商品を御提案させていただいております。

  また、第三者機関の分析DATA(数値証明)も取得しております。

御提案洗浄剤『スカイクリーン』シリーズは、基準値以下でありますが、排気濃度を更に下げる専用設備「溶剤回収装置」も御提案させて頂いております。

 デメリット(課題点)はあるが、洗浄機やシステムで克服出来る。

  消防法やVOC等の法令に従い、基準値以内で使用することは可能。

炭化水素系洗浄 メリット・デメリットは、【洗浄関連・お役立ち頁】⇨【洗浄剤代替の方向と課題】で、更にまとめております。

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